「なぜ息子は、家ではパジャマを脱ぎっぱなしなのに外では椅子を揃えるのか」

夜勤の合間に、息子から電話がきた。

バスケの練習試合で、少しだけ試合に出してもらえたらしい。

でも本人は、 「すごく緊張した」 「練習でできてることができなかった」 と、少し落ち込んだ様子だった。

練習ではできていたことも、試合になると頭が真っ白になる。

大人でもある。

ましてや、中学一年生。

きっとコートに立つだけでも勇気が必要だったと思う。

そんな息子に、先輩が
「そんな事なかったよ!ボール回し上手かった」
と声をかけてくれたらしい。

そのひと言だけでも、十分ありがたい。

でも、さらに嬉しかった話があった。

練習試合は2日間で、1日目は設営したまま終了。

並べてあった椅子が少しズレていたのを見て、息子は自分で整列し直したそうだ。

それを見ていた先生が、
「そういうところだよ!」
と声をかけてくれたらしい。

さらに先輩も、
「だから試合に出させてもらったんだね」
と。

私はその話を聞いて、 プレー以上に胸が熱くなった。

スポーツは、上手いだけでは続かない。

周りを見て動けること。
チームのために行動できること。
当たり前のことを、ちゃんとできること。

そういう姿勢を見てくれる人がいる環境は、本当にありがたいと思う。

家では、 パジャマ脱ぎっぱなし。

「椅子は揃えるのに、服は揃えないんかい」
とツッコミたくなる日常だけど。

それでも、 家の外で頑張って、 少しずつ自分の居場所を作っているんだなと思うと、 親として、さらに応援したくなった。

結果だけじゃない。

こういう成長を、 これからも見逃さずにいたい。
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